あまちゃん徹底分析

あまちゃんが4月1日から始まります。NHK朝ドラあまちゃんは、岩手県の北三陸を舞台にヒロインの天野アキが奮闘するドラマです。このサイトでは、そんなドラマあまちゃんをキャスト、視聴率、感想などの視点から徹底分析し、その魅力を探ります。

あまちゃんの概要

●「あまちゃん」の主な内容

 

あまちゃんの脚本を担当した宮藤 官九郎によると、タイトルの「あまちゃん」には、海女の「海女ちゃん」の意味と、人生の甘えん坊(甘ちゃん)のヒロインの成長、という二つの意味が込められている。

 

あまちゃんの物語は大きく2部構成になっている。

 

前半の「故郷編」においては、岩手県三陸海岸にある架空の地方都市、北三陸市を舞台としている。引き籠りがちの地味な東京の女子高生アキが、危篤に陥った祖母、夏の見舞いのため、母、春子とともに北三陸へ行き、そこで北三陸の海女の姿に心を打たれたアキは、母に代わって海女になる。

 

そして、動画サイトを通じて人気の地元アイドルとなったアキが、親友の美少女ユイとともに、北三陸のため、そして自分の夢のために奮闘する姿を描く。

 

後半の「東京編」では、全国の地元アイドル達を集めたアイドルグループ「GMT47」のメンバーとしてアキが東京に戻り、プロデューサーとの対立や事務所からの解雇などの困難に遭遇しながらも、アイドルを目指して苦闘する姿を描く。

 

あまちゃんの放送第23週には、2011年3月11日の東日本大震災と同様の地震が発生する。

 

 

●「あまちゃん」の背景

 

「あまちゃん」の脚本は、あのクドカンこと宮藤官九郎さん。NHKではこれが初仕事であり、原作はない宮藤官九郎のオリジナルストーリーとなっています。

 

新聞のインタビュー記事などによると、製作側は最初から「東北の話」ということだったようですが、宮藤官九郎さんは、当初、東北を舞台にする考えはなく、どこを舞台にするかも決めていなかったということです。

 

なるほど、だから東京に舞台を移すわけですね(いや、アイドルを目指すなら大都市を目指すのは当然ですけどね…)。

 

そして岩手県久慈市を取材した時、小袖海岸の「北限の海女」や、三陸鉄道北リアス線を使った町興しを知り、これが題材となったわけです。

かわいすぎる海女さん(あまちゃん)は、今も活動しておられますよね。

 

宮藤官九郎さんは、久慈市の印象について、

「ローカル線が走っていたり、琥珀があったりとか、豊富にネタがあるけれど、町の人がそれを当たり前に思っている感覚がいいなあ」と思い、舞台として使う決め手になったということです。このため、「あまちゃん」は架空の町「北三陸」を舞台にしつつも、主なロケは久慈市で行われ、「北三陸」は、ほぼ久慈市そのまんまです。

 

クドカンさんの言う、「当たり前に思っている感覚」というのが、ピンと来ません。「素朴な感じ」ということなのでしょうか?なんだが、「有望な観光資源を活かし切れていなかった」ということなのかも知れませんが。

 

また、現代の東北を舞台にする以上、東日本大震災は避けて通れないのですが、「震災があったから東北を舞台にしようと思ったのではありません」とのこと。クドカンさんは、劇中で震災を扱うかどうかかなり悩んだ末に、劇中でも同様の大地震が扱うことにしたとのことです。

 

うーん、NHK東京のホンネとしては、「震災があったからこそ、東北を元気付けるために舞台にした」のは間違いないところだと思うのですが、芸術家というものは、素直にそうした政治的(?)意図を受け入れられないものなのでしょうね。

 

 

さて、あまちゃんのヒロイン天野アキ役ですが、オーディションで1953人の中から選ばれたのは、モデル出身の能年玲奈さん。まったくの新人さんかと思っていたのですが、すでに2010年に映画「告白」で女優デビューを飾っていて、2011年には短編映画「動物の狩り方」で主演も務めていたということなので、実はけっこう、演技力は確かな人だったんですね。

 

あまちゃんを見だした最初のころ、ユイ役の橋本愛さんの方がヒロイン向きだなんて失礼な感想を抱いたこともありましたが、お許しください。

 

 

●「あまちゃん」 故郷編(第1話~第72話)あらすじ

 

2008年の夏休み、東京生まれの16歳の女子高生、天野アキは、まだ一度も会った事が無い祖母、天野夏の危篤の知らせを受け、母、春子に連れられて、岩手県北三陸市袖が浜を訪れた。

しかし、夏の危篤の話は、春子を呼びよせるための嘘だった。町の活性化に取り組んでいる北三陸鉄道三陸駅の駅長、大向大吉は、町の観光資源「北の海女」の後継者が無い事に悩んだあげく、海女のリーダーである夏の娘に、後を継いでもらおうと考えたのである。

 

24年前、家出同然に上京した春子は東京に戻ろうとするが、アキの方は、祖母ら海女の姿に感銘を受け、また消極的で暗い性格の自分を変えようと、海女になる決意をする。

春子は、アキが海女になる事に良い顔はしなかったが、アキは北三陸に残りたいと強く思うようになる。春子はその思いを察し、土壇場で東京へ帰るのを止めた(あまちゃん放送第1-2週)。

 

 

春子は、夏と向き合うためと言うことで、夫、正宗との離婚を一方的に決めたあげく、アキとともに北三陸に住み着ついた。アキの方は、地元のアイドル志望の美少女、足立ユイと意気投合し、親友になる。

 

町では、地域振興のイベントとして「ミス北鉄コンテスト」が開催され、ユイが初代「ミス北鉄」に選ばれた。観光協会がホームページにアップした動画が「奇跡をもたらし」、ユイを目当てに大勢の観光客が北三陸に押し寄せるようになった。続いてアキの動画も、「じぇじぇ」が評判になり、「なまりすぎる海女」として有名になる。

 

北三陸には、二人を目当てに大勢の観光客が押し寄せ、二人は北三陸最大の観光資源となる。アキとユイも、町の人の熱意に打たれ、積極的に協力する。そして、アキが提案した「海女カフェ」は大評判となった(あまちゃん放送第3-6週)。

 

 

そんな中、アキは、祖父(春子の父)忠兵衛の口から、春子がかつてアイドルを目指していたことを知る。春子は、自分の過去と重ねてアキが芸能人の用に人から注目を浴びる活動をする事を嫌い、北鉄の「お座敷列車」のイベントを最後に、そうした活動をやめるようにアキに約束させた。

 

しかしアキは、春子の歌う姿を見たことや、ユイと共に「潮騒のメモリーズ」として多くの観客の前で歌った事、昔のアイドル映画『潮騒のメモリー』を見て、主演女優の鈴鹿ひろ美に憧れを抱いたことなどで、アイドルになりたいという夢を強く意識するようになった。

またアキは、ユイの兄ヒロシから告白されたり、高校の先輩、種市浩一への初恋と失恋を経験する。(あまちゃん放送第7-10週)。

 

 

ユイは、地元テレビのレポーターの仕事を引き受け、アイドルになるための努力を惜しまない。そんな中、琥珀を掘るために町に来た水口琢磨が、実は大手芸能事務所「オフィス・ハートフル」のスカウトで、ユイとアキの偵察のために町に来ていたことが判明。水口の誘いを受けて、ユイは上京しようとするが、家族の反対に遭う。家出を企てたユイだが、観光資源を失う事を恐れた町の人々に阻止され、落胆して引き籠ってしまう(あまちゃん放送第10週)。

 

 

ユイを励まそうと、アキは「海女カフェ」でのイベントを企画し、「潮騒のメモリーズ」を再結成して、ユイと共に歌う。約束を破ったことに激怒した春子だが、アキから「アイドルになりたい」という夢を聞かされて戸惑うのだった

 

「ハートフル」の社長、荒巻からの直接の誘いに、アキとユイは、監視の目を掠めて二人で家出をするが、バスを間違えて失敗。海女仲間から無責任さを責められたアキだったが、北三陸のため、アイドルを目指すと言う思いを皆にぶつけ、海女達を味方につけることに成功。ストライキもちらつかせた海女達の威嚇に観光協会は屈し、ユイの上京に反対しなくなる。

 

アキの母春子も、自身がアイドルを目指して家出した時と同じ事が繰り返されようとしていることを悟り、夏と和解するとともに、アキの夢を応援することにする。

 

「ハートフル」と契約したアキとユイは、町の人々の祝福の下、専用列車で上京することになった。だが出発の日、ユイの父、功が倒れてしまい、アキはとりあえず一人で上京することになった(あまちゃん放送第11-12週)。

 

 

●「あまちゃん」東京編(第73話~第156話)あらすじ

 

2009年夏、アキは一人で上京した。アキの加入する「GMT47」(GMT)は、各都道府県の地元アイドルを集めたというコンセプトのはずだったが、その時点でのメンバーはたった6人。しかも実態は人気アイドルグループ「アメ横女学園芸能コース」(アメ女)の2軍であった。

 

また、センターをはる人材として期待されていたユイが来られなくなった事に、水口と荒巻は落胆を隠さない。厳しい現実に直面するアキだが、さらに、大好きだった父、正宗に恋人の存在を知ってショックを受けたうえに、その正宗からもアイドルになる事に反対される。

 

ホームシックになったアキだが、海女仲間だった安部小百合と偶然再会し、彼女の「まめぶ汁」で元気を取り戻す。また、偶然から憧れの女優・鈴鹿ひろみに出会ったり、初恋の相手、種市とも再会することになる。

 

一方、アキは社長の荒巻から、アメ女のセンター、有馬めぐのシャドウ(代役)に指名される。増長している有馬めぐに危機感を持たせるための、「噛ませ犬」と言うことだったが、プロ意識も高い有馬は、怪我やスキャンダルにも舞台に穴を開けないため、アキはチャンスが回ってこない。そこでアキは、荒巻の計らいにより、鈴鹿ひろ美の付き人になった(あまちゃん放送第13-14週)。

 

 

アキが上京して2か月たった頃、荒巻は「アメ女」ファンによる「国民投票」を企画する。下位になれば解雇という厳しい内容であった。アキらGMTメンバーは、得票のため盛んに活動するも、アキは最下位。さらに鈴鹿ひろ美のコネで端役を演じたドラマでは、NG連発で女優に不向きということになり、荒巻からも叱責を受ける。落ち込んだアキは、大みそかに北三陸市に帰省した(あまちゃん放送第15週)。

 

 

その頃、北三陸の足立家では、功はリハビリに入り回復しつつあるものの、ユイの母が失踪していた。アイドルへの夢を見失い、ユイはグレてしまう。友人の変貌や、ドラマの出演シーンがかっとされるなどして落ち込んだアキは、東京に戻ろうとしない。しかし、東京からやってきた水口やGMTメンバーからの励まし、ユイとの和解を経て、再び東京へ戻る決意を固める。

 

東京への道すがら、アキは母、春子からの手紙を読み、衝撃の事実をしる。

春子は昔、荒巻の依頼で音痴だった鈴鹿ひろ美に代わり、「潮騒のメモリー」を歌った事、そしてその事が原因で、デビューする夢を断たれたことを知る(あまちゃん放送第16週)。

 

 

一方荒巻は、国民投票でアメ女から落ちた有馬をメインに据え、GMTのデビューの準備を始めていたが、有馬の再びスキャンダルを起こしたため、中止にしてしまう。激怒し、自分が春子の娘だからデビューできないのかと詰め寄るアキに、荒巻はひどく動揺し、アキに対して「事務所にいる限り潰す」と宣告した。荒巻は鈴鹿ひろ美をスターに押し上げた功労者であったため、彼女の秘密を知る春子やアキを放置することが出来なかったのだ(あまちゃん放送第17週)。

 

 

アキの窮状を知った春子は上京し、鈴鹿とともに荒巻に抗議して、アキの解雇を撤回させる。そして目出度くGMTはデビューにこぎ着けたかに見えたが、そのデビューCD「地元に帰ろう」は、荒巻の独断によって加工されており、誰の声ともわからない物になっていた。

腹を立てた春子はアキを辞めさせると宣言し、正宗とともに個人事務所「スリーJプロダクション」を設立。アキはGMTを脱退する(あまちゃん放送第18週)。

 

 

アキの件で荒巻と袂を分かった水口は、「スリーJプロダクション」に入った。そして、幼児番組「見つけてこわそう」のレギュラーとしてアキは人気が出始める。その頃、ユイと別れた種市と両思いになり、内緒で付き合い始めた(あまちゃん放送第19週)。

 

 

一方、手腕で華々しくデビューはしたものの、GMTはすぐに伸び悩む。その挽回策として荒巻は、GMTのセンター、小野寺薫子を主演に「潮騒のメモリー」のリメイクの製作を決定。しかし、小野寺は完全なカナズチで、主演の海女の役が務まりそうにない。そこで荒巻は、アキに素潜り場面の代役を依頼する(あまちゃん放送第20週)。

 

 

●「あまちゃん」キャスト

 

■主人公

 

・天野アキ(あまの アキ)/能年玲奈

「あまちゃん」のヒロイン。東京出身の女子高生。高校2年生の夏、母春子の実家、岩手県北三陸市袖が浜を初めて訪れた時、海女たちの姿に心を打たれ、また暗くて地味だった自分と決別しようと海女となる。そして、親友の美少女ユイと共に地元アイドルとなり、過疎に悩む北三陸のために奮闘するが、アイドルになるという夢も断ちがたく、紆余曲折の末、芸能プロダクションと契約して上京する。

あまちゃの後半「東京編」の語りでもある。

 

 

■天野家の人々

 

・天野夏(あまの なつ)/宮本信子(若き日の夏:徳永えり)

春子の母、アキの祖母。通称「夏ばっぱ」。北三陸から外へ出た事が一度も無い。ベテランの海女で、海女クラブ会長。行動力に富み、北三陸鉄道から喫茶「リアス」、スナック「梨明日」の経営を任されている。また、名物「リアスのウニ丼」の製造販売も行っている。春子とは長年に渡る確執を抱えている。

あまちゃんの前半「故郷編」の語りでもある。

 

・天野春子(あまの はるこ)/小泉今日子(若き日の春子:有村架純/少女期:田附未衣愛/幼少期:豊嶋花)

アキの母。元ツッパリで、感情的、暴力的な面も多い。18歳の時、アイドルを目指して家出同然に上京するが、デビューは叶わず、東京で正宗と結婚して主婦となっていた。2008年夏、観光協会のウソに騙され、アキを連れて24年ぶりに帰省して、そのまま北三陸に住み着く。正宗とは離婚した。自身の過去の経験から、地元アイドルとなって周囲の注目を浴びるアキに反対していたが、アキノアイドル志望には自分がかかわっていたと知り、アキの夢を応援するようになる。後に、アキのために芸能事務所「スリーJプロダクション」を設立する。

 

・黒川正宗(くろかわ まさむね)/尾美としのり(若き日の正宗:森岡龍)

アキの父親。東京で個人タクシーの運転手をしている。空手は黒帯だが、やや暗い人物。アキを溺愛している。春とことは2008年に離婚しているが、「スリーJプロダクション」設立には資金を出したうえに、運転手も引き受けている。

 

・天野忠兵衛(あまの ちゅうべえ)/蟹江敬三

アキの祖父。遠洋漁業の漁師で、仕事柄、帰宅するのは年末年始の10日ほど。出漁中は夏が仏壇に写真を飾っているため、春子やアキには死んだものと思われていた。心臓を悪くして一時は漁師を引退するが、海への思いは断ちがたく、また海へ出る。

 

 

■足立家

 

・足立ユイ(あだち ユイ)/橋本愛

あまちゃんの主役アキの親友で、地元でも有名な美少女。アイドル志望。北三陸鉄道主催のミスコンで優勝し、アキとともに、全国から注目を受ける。アキとともに「潮騒のメモリーズ」というユニットを結成したり、地元テレビ局のリポーターを務めたりと、北三陸の観光PRに尽力する。このため町最大の観光資源となった彼女は、アイドルを目指して上京することを巡り、街の人々や家族と深刻に対立した。

晴れてアキとともにアイドルを目指して上京することになっても、父の病気と母の失踪で夢破れ、一時はグレでしまう。

 

・足立ヒロシ(あだち ヒロシ)/小池徹平

ユイの兄で元フリーター。ハンサムだが話すと「残念」と評される。ストーブの前に居座ることから、あだ名は「ストーブ」。コンピュータに詳しく、観光協会のウェブデザインを担当している。アキに失恋している。母よしえが失踪した後、父の介護を引き受けて足立家を支え、なんとかユイを東京へ送り出そうとする。

 

・足立功(あだち いさお)/平泉成

ユイとヒロシの父。元高校教師で、地元の名士で岩手県議会議員。ユイのタレント活動は応援しているが、彼女の上京前夜に倒れ、足を引っ張ってしまう。必死のリハビリで回復しつつある。

 

・足立よしえ(あだち よしえ)/八木亜希子

ユイとヒロシの母。元アナウンサーの専業主婦。周囲からは「才色兼備」にして「良妻賢母」と見られていたが、功が倒れた後、将来の不安に失踪。しかも、自立した生活が楽しくてついつい帰りそびれてしまう。

 

 

■海女・漁協関係者

 

・今野弥生(こんの やよい)/渡辺えり

現役の海女。アキとユイの歌を指導するほどの歌唱力の持ち主で、「北三陸の越路吹雪」の異名をとるが、騒がしいことから「騒音ババア」とも呼ばれている。

 

・今野あつし(こんの あつし)/菅原大吉

弥生の夫。「ブティック今野」の経営者で、町の商工会長。

 

・長内かつ枝(おさない かつえ)/木野花

夏に次ぐベテラン海女。六郎とは頻繁に結婚/離婚していて、2008年時点では内縁関係。金銭に細かい「眼鏡会計ババア」。

 

・長内六郎(おさない ろくろう)/でんでん

かつ枝の内縁の夫で、袖が浜漁協の組合長。漁師であった息子を亡くしている。

 

・熊谷美寿々(くまがい みすず)/美保純

現役の海女。若い頃は大人気であった。恋多き女性で、過去に何度も駆け落ちをしており、一時は遠く済州島にも駆け落ちしている。別名「フェロモンババア」。一時は水口に惚れていたが、正体を知ってふっ切る。

 

・安部小百合(あんべ さゆり)/片桐はいり

元海女兼漁協の事務員だったが、まめぶを広める「まめぶ大使」として町を出る。東京でまめぶ汁の屋台を経営しており、上京したアキと偶然再会。それ以後、アキや彼女のアイドル仲間を応援している。

 

・花巻珠子(はなまき たまこ)/伊勢志摩

小百合の後任の事務員。出戻りのシングルマザーで2人の娘を持つ。独特のユーモアのセンスがあり、「例え突っ込み」という得意技があるが、なかなか理解されない。洋楽に詳しい。

 

 

■その他の北三陸の人々

 

・大向大吉(おおむかい だいきち)/杉本哲太(若き日の大吉:東出昌大)

北三陸駅の駅長。春子の幼馴染で、ウソのメールで春子を町に呼び戻した張本人。海女の後継者不在を始めとして、北三陸の抱える問題のために尽力している。長らく春子に片思いしていて、彼女の離婚後にプロポーズしたが、断られた。

 

・吉田正義(よしだ まさよし)/荒川良々

北三陸駅の副駅長。喫茶「リアス」の店番。映画「潮騒のメモリー」のビデオを春子に貸した事で、アキが芸能界入りするきっかけを作る。

 

・菅原保(すがわら たもつ)/吹越満(若き日の菅原:落合モトキ)

観光協会長。大吉の後輩で春子の同級生。地域活性化の方針では何かと大吉と対立する。春子に片思いしていたが、春子からは綺麗に忘れられていた。

 

・栗原しおり(くりはら しおり)/安藤玉恵

観光協会の職員。ミス北鉄コンテストにエントリーしている。一時はヒロシと付き合っていたが、結局は吉田と結婚した。

 

・種市浩一(たねいち こういち)/福士蒼汰

アキの北三陸高校潜水土木科の先輩で、彼女の初恋の相手。しかし、本人はユイが好きで、上京後も遠距離恋愛を続けていた。建設業者で働くが、高所恐怖症が判明して挫折し、現在はすし屋で働く。色々あった末に、GMT47脱退後のアキと付き合うようになる。

 

・磯野心平(いその しんぺい)/皆川猿時

愛称は「いっそん」。北三陸高校潜水土木科の教師で、ユイのファン。

 

・小田勉(おだ べん)/塩見三省(若き日の勉 : 斎藤嘉樹)

琥珀の採掘職人。一時は水口を弟子にしていた。喫茶「リアス」の常連客で、店では常に琥珀を磨いている。皆に好かれてはいるが、何かにつけて琥珀の話ばかりするので、煙たがられている。

 

 

■「あまちゃん」東京編の登場人物

 

・鈴鹿ひろ美(すずか ひろみ)/薬師丸ひろ子

清純派の大女優。人物。アイドルデビューした1986年に主演した映画「潮騒のメモリー」は、アキが芸能界への夢を再燃させるきっかけになった。偶然の出会いから、アキを付き人にする。アキの母、春子とも浅からぬ因縁がある。

 

・水口琢磨(みずぐち たくま)/松田龍平

アキとユイをスカウトするため、芸能事務所社員の素性を隠して北三陸に現れ、勉に弟子入りした。GMT47のマネージャーを経て荒巻と袂を分かち、アキの専属マネージャーとなる。

 

・荒巻太一(あらまき たいち)/古田新太

通称「太巻」。芸能事務所「オフィス・ハートフル」の社長で敏腕プロデューサー。春子のデビューのチャンスを潰したことがあり、アキが春子の娘と知るや、好意的だった態度を一変させて、アキを切り捨てる。

 

・河島耕作(かわしま こうさく)/マギー

ハートフルの人気アイドルグループ「アメ横女学園(アメ女)」のチーフマネージャー。

 

・有馬めぐ(ありま めぐ)/足立梨花

愛称「まめりん」。「アメ女」のセンターを張っていたが、何度もスキャンダルを起こす上に、増長気味で太巻に目をつけられている。投票で30位となってアメ女から降格され、アキら「奈落組」と女子寮で一時同居することになる。

 

・入間しおり(いるま しおり)/松岡茉優

埼玉県出身。GMTのリーダーでも仲間の信頼も厚い。ネギをモチーフにした衣装やブレスレットを身につける。

 

・遠藤真奈(えんどう まな)/大野いと

GMTメンバー。佐賀県出身だが、福岡出身と偽っていた。後にあらためて佐賀県代表となる。

 

・宮下アユミ(みやした アユミ)/山下リオ

GMTメンバー。徳島県出身。19歳と言っていたが、実際は21歳だった。「国民投票」後に恋人の写真が暴露されたことで進路を考えなおし、引退して恋人との結婚を選ぶ。

 

・喜屋武エレン(きゃん エレン)/蔵下穂波

GMTメンバー。沖縄県出身。アキと共に北三陸へ旅行している。

 

・小野寺薫子(おのでら かおるこ)/優希美青

GMTメンバーの最年少の14歳。宮城県出身。GMTでは一番人気となり、太巻の企画した「潮騒のメモリー」リメイク映画の主演にも選ばれるが、実はカナズチで海女役に無理がある。

 

・ベロニカ/斎藤アリーナ

アキ脱退後にGMTに加入した。山梨県民の父とブラジル人の母に生まれたハーフ。ラテン系のイメージに反し、暗い性格。

 

・ヒビキ一郎(ヒビキ いちろう)/村杉蝉之介

もともとはアイドルオタクのカメラ小僧。彼の撮影した動画がもとで、アキとユイに人気が出た。著名な評論家/写真家となり、アメ女やGMTの社会的認知に一役買っている。

個人的にはユイのファン。

 

・梅頭(うめず)/ピエール瀧

寿司店「無頼鮨(ぶらいずし)」の大将。普段は無口で職人肌だが、慌てると寿司を落したり、さかさまに盛りつけたりする。

 

・甲斐(かい)/松尾スズキ

春子がアルバイトとしていた原宿の喫茶「アイドル」の店主。アイドル通。アキもアルバイトとして雇ってくれる。

 

 

●「あまちゃん」の音楽

 

「あまちゃん」のオープニングテーマやその他の音楽を作曲したのは、大友良英さん。

私は全く知らなかったのですが、映画音楽やゲームの音楽ではとして著名な方なのですね。

 

 

あまちゃんのオープニングテーマは、2010年下半期のてっぱん以来の歌のないインストゥルメンタル曲で、スカ(ジャマイカ発祥のポピュラー音楽)やチャンチキの要素を取り込んだとのこと。

 

うーん、チャンチキはなんとなくわかりますが、「スカ」はさっぱりわかりません(笑)。ただ、いかにもコメディタッチで元気が出る曲なのは確かですね。この曲を聴いて憂鬱になるという人は、まずいないでしょう…。

 

あ、月曜日とかには、この曲聴いて「ああ、出勤時間…」とか憂鬱になる人はいるかもしれませんが(笑)。

 

 

大友さんのブログなどによれば、あまちゃんのオープニングテーマは、2012年秋に、実際に北三陸と久慈市を取材して原曲を書き上げ、ドラマの台本と出来上がった映像を見ながら、半年かけて完成させたということです。しかも、このオープンニング曲を演奏しているのは、40人もの大編成のバンドだそうで。すごい力作なのですね。

 

音楽配信サイトではロングバージョンが配信され、インストゥルメンタル曲としては異例のヒットとなり、「着うたランキング」で1位を獲得したというのも、うなずけます。

 

また、あまちゃんの劇中で使用されている音楽の大半は、「あまちゃん」のために作曲された大友良英のオリジナル曲。通常のドラマと違い、「あまちゃん」では、本編の制作と同時に作曲を進行させて、視聴者の反応を参考にしていたということたです。

 

劇中で登場人物がカラオケで遊ぶ場面にも、カラオケ曲にはオリジナルのアレンジが加えられているということで、すごい凝りようですね。

 

 

ただ、人気の故か、折からの東京都議会選挙で、「あまちゃん」のテーマ曲を無断使用する候補者が複数現れ、大友良英さんは、「流行にのって集票に利用していいと思う程度の想像力の人たち」と苦言を呈しています。

 

いやあ、政治家に限らないですが、こういう人いますよね。そういう政治家に限って反中で「知友語句はパクリが多い」とか言ってたりすれば笑えますね。いやまあ、政治的発言は控えることにしましょう。

 

 

●「あまちゃん」の挿入歌

 

【潮騒のメモリー】

作詞:宮藤官九郎、作曲:大友良英/Sachiko M

 

映画「潮騒のメモリー」の主題歌で、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)のデビュー曲にして、60万枚のヒットという設定。

「あまちゃん」内での初披露は、第7週での春子(小泉今日子)がカラオケで歌う場面。ヒロインのアキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)の「潮騒のメモリーズ」の持ち歌。

 

この曲は、「あまちゃん」の物語の中で大きな役割を持つ。実際の鈴鹿ひろ美は音痴だったため、太巻(古田新太)の計らいで、影武者として春子が歌っていた。これで春子はデビューしにくくなり、結果としてチャンスを失ってしまう。その上、大スターになった鈴鹿ひろ美の暗部となり、アキを春子の娘と知った太巻は、秘密を守るためにアキを潰そうとする。

 

「ドラマの筋に関わる内容のため全貌を出せない」という理由で「リリース未定」だったが、真相が判明した7月31日に、「天野春子(小泉今日子)」名義でリリースされた。

 

 

【暦の上ではディセンバー】

 

作詞:宮藤官九郎、作曲:大友良英/Sachiko M/江藤直子/高井康生

 

太巻プロデュースの人気アイドルグループ、「アメ横女学園芸能コース」(アメ女)が2009年に発売した3枚目のシングルで、初のミリオンヒットという設定。

 

2013年6月29日、「アメ横女学園芸能コース」名義により、配信限定で発売されたが、実際の歌唱は、アイドルグループ「ベイビーレイズ」と、成田りな役の水瀬いのり。2013年8月21日に、ベイビーレイズ版のCDも発売された。

 

 

●「あまちゃん」関連グッズ

 

■Blu-ray/DVDボックス

 

連続テレビ小説では初めてのBlu-ray化

 

・あまちゃん完全版 Blu-ray BOX 1

2013年9月27日発売予定。

第1週から第8週までを収録。

ディスク4枚組、本編720分

特典映像およびブックレットを封入。

18,060円

 

・あまちゃん完全版 DVD-BOX 1

発売日、内容などは同上。リージョンコード2。

15,960円

 

・あまちゃん完全版 Blu-ray BOX 2

2013年11月8日発売予定。

第9週~第16週までを収録

本編720分

ディスク4枚組、本編720分、型番:BSZS07827

ブックレット/映像特典あり(内容未定)

18,060円

 

・あまちゃん完全版 DVD-BOX 2

発売日、内容などは同上。

15,960円

 

・あまちゃん Blu-ray BOX 3

2014年1月10日発売予定。

第17週~最終週までを収録

ディスク5枚組 本編900分

特典の内容は未定

22,575円

 

・あまちゃん DVD-BOX 3

発売日、内容などは同上など同上。

19,950円

 

発売元:NHKエンタープライズ

販売元:東映・東映ビデオ

 

 

■CD

 

・連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック(ビクターエンタテインメント)

2013年6月19日発売 3,150円

「あまちゃん」のオープニングテーマなど35曲収録

 

・あまちゃん ぶらばん~公式版 吹奏楽「あまちゃん」曲集~(ビクターエンタテインメント)

2013年7月31日発売 1,680円

「あまちゃん」使用楽曲の吹奏楽用アレンジ。オープニングテーマを含む7曲収録。

 

・潮騒のメモリー(ビクターエンタテインメント)

2013年7月31日発売 シングルCD 初回限定版700円

アイドル映画「潮騒のメモリー」の大ヒット主題歌という設定のオリジナル曲。

 

・春子の部屋 ~あまちゃん 80’s HITS~ ビクター編 (ビクターエンターテイメント)

2013年8月28日発売 2,100円

コンセプトは、若き日の春子が聴いていた1980年代のヒットソング。

小泉今日子(春子役)の「まっ赤な女の子」、薬師丸ひろ子(鈴鹿ひろ美役)の「セーラー服と機関銃」の他、「卒業」「君に、胸キュン。」「六本木純情」など21曲収録。宮藤官九郎監修・選曲

 

・春子の部屋 ~あまちゃん 80’s HITS~ ソニーミュージック編 (ソニーミュージック)。

2013年8月28日発売 2,100円

アキの母、春子が聞いていたと言う設定の1980年代のヒット曲集で、ソニーミュージックの楽曲を集めたもの。

インストゥルメンタル版の「春子の部屋」、「春子の夢」の他、松田聖子の「風立ちぬ」、故村下孝蔵の「初恋」、おニャン子クラブの「じゃあね」など、80年代を代表する21曲を収録。

 

・あまちゃん 歌のアルバム(ビクターエンタテインメント)

2013年8月28日発売 2,625円

「春子の部屋 ~あまちゃん 80’s HITS~」と同時発売。劇中で使用されたオリジナル曲など全15曲(同曲のカラオケ版なども含む)。「潮騒のメモリー」のオリジナルバージョンに加えて、お座敷列車バージョンも収録。」GMT5のデビュー曲(という設定の)「地元に帰ろう」、「南部ダイバー(教室版」」など。

 

・暦の上ではディセンバー(ポニーキャニオン)

2013年9月11日発売予定 1,000円

 

アメ横女学園のミリオンヒットという設定の曲だが、実際に歌っているのは、アイドルグループの「ベイビーレイズ」。

 

 

■書籍

 

・NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 あまちゃん(NHK出版)

Part1、2013年3月25日発売

Part2、2013年7月30日発売

各1,155円

 

 

・NHK連続テレビ小説 あまちゃん 能年玲奈 featuring 天野アキ 完全保存版(NHK出版)

2013年8月27日発売 1,680円

 

「あまちゃん」の撮影現場に密着した、ヒロイン能年玲奈の写真集。

 

 

・NHKウイークリーステラ臨時増刊10月30日号 あまちゃんメモリアルブック(NHKサービスセンター)

2013年9月18日発売予定 1,050円

 

能年玲奈メモリアルフォト集、宮藤官九郎インタビュー、岩手県久慈市紀行などを収録